初めて俊彦窯に寄せてもらった時
掛分(かけわけ)鎬手(しのぎて)の
フリーカップを購入。
黒釉と糠釉(ぬかゆう)と交わるグラデーション。
凄く好きになってしまいました。
家で使う度に見惚れてしまう。
そんな素敵な器が入荷しました。
掛分のマグカップに加え、鎬がほどこされたお皿や丼物。
手仕事の物だからこそ
全く同じに仕上がる事がない。
糠釉の器ひとつとっても表情がそれぞれある。
和食器って面白い。
買い付けの際お世話になった奥様には
糠釉についてや器の事と色々と教えて頂きました。
その後に陶房の見学をさせてくださったのですが、
俊彦さんが土に向って座ってらっしゃいました。
清水俊彦さんは白いおひげをたずさえた
仙人の様な風貌のお方。
土に向っている背中はなんとも素敵。
手が指がするすると動くだけで
土に命がふきこまれていく。
不思議な感覚。
以前体調を崩された様なんですが
そんな事微塵も感じさせない動き。
職人さんは本当にすごいです。
ひとつひとつ表情が違うからこそ
是非手に取ってごらんになってくださいね。
俊彦窯 清水俊彦さん
清水俊彦さんは河合寛次郎の孫弟子となり民藝の流れを汲む窯元。
伝統的な鎬、面取、掛け分けなどの技法、糠や黒の釉を用い、
素朴でありながら洗練されたとても美しい、
日常使いの器を作陶されておられます。